私、意外と困ってました。アスペルガー×ADHD体験日記

発達障害 当事者のメモ的ブログ。

 

いい街だった。

閑静でありながら人は暖かく、何一つ不自由などなかったはずだった。

 

車も家もお金も、食事も衣服も支援も、すべて手にしていたはずなのに、何一つ楽しくなかった。日に日に瞳が霞んでいくようで、私は私が怖かった。

 

 

日差しの強いお昼過ぎ、バスに揺られながら何を考えたのだろうか。私は何を考えているのだろうか。

 

 

ほんとは何もしたくないし、何も考えられない。今朝は目覚ましを止めること以外はできなくて、静かに時間が過ぎていくのを感じた。

 

安らぎも、楽しみも見当たらなくて、自分が良くない状況にあることだけ理解していた。

 

私が回復したら、いつかきっと回復したら、もう二度とこんな気持ちになりたくないと思うはずだ。

 

バスの窓から、工事現場のショベルカーが動くのを見た。マスクもしないで、土埃の中働く人間をみた。私の家にはマスクがあって、お店には無くて、それが何かの縮図のような、暗示みたいだと思うと気持ちが悪かった。

 

私の言葉は浮かんではすぐに消えてしまうから、繰り返し、繰り返し忘れないように書き留めなければいけない。

振り返って、この地獄の問題を突き止めて、繰り返さぬように対策を立てるためには、記録が必要なのだ。